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旅の回想〜北京編①〜

回想〜北京旅行(前編)〜

 こんばんは。過去の写真を整理していたら、5年前に訪れた北京旅行の写真が目に留まり、回想してみることにしました。
 旅の記憶は曖昧で、情報は不確定な部分も多いかもしれませんが、体感した北京の素晴らしさをまとめました。

僕にとっての中国

 20歳になる前には中国を訪れると、小学生の頃から人生設計を組んでおり、なんとか19歳と364日で目標を達成できました。現地で無事20歳を迎えました(笑)。
 日本がやっと稲作を基に食の基盤を作ろうとしていた時代に、お隣中国では、高度な文明・文化を背景に、し烈な政治的勢力抗争や大規模な戦を行い覇権を巡って争っていたという事実が、僕にとって、中国は歴史を先導した国であるんだなとロマンを感じたことが興味の第一歩であったと記憶しています。
 自分至上一番心惹かれた「国」である中国を訪れたことで、自分の中での海外旅行意欲がより高まったように思います。

 

豪華絢爛な中国建築をめぐる

 北京を旅先に選んだのは、歴史を象徴するスポットが多くあることからです。
北京には5年前の8月に3泊4日で訪れました。人気スポットが点在しており、移動時間もそれなりに要したため、ちょうど良い旅行日数でした。
 1日目は、世界遺産にも登録されている頤和園を訪れました。雄大な湖を中心とした広大な庭園です。清王朝乾隆帝が、母親のために建築したとされる頤和園。当時の帝の圧倒的までの権力の大きさを物語っておりました。
広大な庭園には、長廊(ちょうろう)と言われる約700メートルの廊下があります。中国で縁起が良いとされる動物の絵が模され、梁は極彩色であり、清王朝の栄華さを感じました。
長廊から湖を眺めて、涼を感じている時は、北京の猛暑も忘れられます。

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 2日目は、朝早くに北京市内のホテルを出発して万里の長城を訪れました。
中国全土で万里の長城に登城できるポイントは何箇所かありますが、最もポピュラーな八達嶺を訪れました。駐車場から長城の入り口までは、多くの露店が立ち並び中国随一の観光名所であることを実感。露店で販売しているミネラルウォーターは割高で、我慢したのを覚えています(笑)。必要品は市内で購入してから訪れるのが良いです。
 長い露店の通りを抜け、万里の長城を目にした時はスケール感に圧倒され言葉が出ませんでした。周王朝から明王朝までの約2000年の時を費やし建築され、今も尚歴史を紐解く鍵が眠っているロマンに気持ちが昂ったのを覚えています。
実際に長城を歩くと、想像を絶する人の数と労力の結晶であることを認識し、また、当時の建築学の水準の高さにも感心しました。
山を削り、岩を砕き、石を運び、積み上げる。全てが人力です。
そんな建築物は、2000年後の今日も人々を魅了しています。
時間と体力が許す限り、万里の長城を見渡せるポイントを探してひたすら急勾配な坂を登りました。あんなにも坂を登る事が楽しいと感じたのは、後にも先にもあの日が最後です。

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 2日目の午後には紫禁城故宮博物院)を訪れました。中国最大の博物館であり、多くの貴重な古美術品、書物などが収蔵されています。明、清王朝代の政治権力の中枢であった紫禁城を博物館として活用しているため、建物自体が最大の展示品である博物館です。
 紫禁城は、最も中国の建築様式が色濃く反映された造りで、時の王朝の精華が凝集された壮大な建築物でした。中華人民共和国建国前、清王朝の最後の皇帝が暮らした紫禁城
屋根、柱全てのディテールが豪華絢爛でありながらも、人が憩える場でした。北京のシンボルとして地元の人々の生活に欠かせない建物であったんだなと改めて思います。
紫禁城内の万春亭より紫禁城を一望できますが、紫禁城の敷地面積があまりにも壮大なために霞んでしまいました。どんよりと淀むことが多い中国の空。灰色の空と紫禁城の朱色の屋根瓦のコントラストは芸術的であり、天下を治めた皇帝は毎日こんな景色を見れるんだなと思ったものです。今では、天下を治めずとも入場料を納めれば見れますので、是非。

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 今回の掲載に伴い、自宅にあった世界の博物館集の故宮博物院編をじっくり読んでみました。専門性の高い内容でイマイチ理解出来ませんでしたが(笑)。でも、現地を訪れる前に読んでいたら、着目する点もまた違かったのかなと少しだけ後悔。

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おわりに

 今回は、旅の前半について綴りました。5年前に見たあの景色を思い出すキッカケになったので自分自身満足のいく回想でした。万里の長城紫禁城をメインで記載しましたが、他にも数カ所名所は訪れました。まともな写真と記憶が無いので割愛。
 次回は、北京の文化や街歩きの記憶にフォーカスした内容にしたいなと思います。